持病がある方向け医療保険について知る
持病がある方向け医療保険とは
持病がある方向け医療保険とは、保険に加入するときの告知項目が少なく、持病があっても比較的加入しやすい医療保険のことです。このような保険を緩和型医療保険といいます。
持病があっても入りやすい医療保険には、ほかにも告知のない無選択型医療保険がありますが、ここでは緩和型の医療保険を中心に説明していきます。
医療保険の告知と緩和型
通常、医療保険に加入するときには告知が必要です。告知は、現在の健康状態や既往歴、職業などについてのいくつかの質問に答える形式で行われます。
医療保険加入時に告知が必要な理由
医療保険は多くの人が加入して、加入者から集めた保険料をとりまとめ、病気やけがで入院や手術をしたときなどに給付金を支払う助け合いの仕組みです。もし加入者のなかに、重い病気の人や危険な職業についている人がいると、そういった人は病院にかかり給付金を受ける可能性が高くなります。そうなると加入者間の公平性が保てなくなります。
そこで、事前に告知をしてもらうことで、一定の条件に該当する人たちだけに加入してもらい(加入者を選択して)、加入者同士の公平性が保てるようにしています。
緩和型の医療保険
加入者の公平性のために、持病があるような人の保険加入が制限されるということは理解できますが、当事者の方にとっては、持病があるからこそ、病気になったときのことが心配で保険に入りたいのではないでしょうか。
そこで、そのような人でも入りやすい保険として登場したのが、健康告知の少ない緩和型(正式には「引受基準緩和型」)の保険です。緩和型保険は、告知項目が少ない(限定されている)ため、「限定告知型」とも呼ばれます。
■ 緩和型医療保険の特徴
- ○
告知項目が少ない(数項目)
- ○
病気でも入りやすい
- △
保険料が割高
さらに、緩和型医療保険にも入れない人たちのために、告知なしで入れる無選択型の保険もあります。
一般の医療保険と、緩和型の医療保険、無選択型の医療保険を比較すると、下記の図のような違いがあります。

緩和型の医療保険の告知内容
緩和型の医療保険は健康に関する告知項目が少なく、数項目の質問に対する回答が全て「いいえ」であれば加入が可能※です。
告知の内容は保険会社や商品によって違いがありますが、おおむね以下のような質問になります。
■ 告知の一例
- 1
3ヵ月以内に、医師から入院や手術、検査をすすめられたことがありますか?
- 2
2年以内に、病気やけがで入院または手術をうけたことがありますか?
- 3
5年以内に、以下の病気で医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけたことがありますか? がんまたは上皮内新生物、肝硬変、統合失調症、認知症、アルコール依存症
緩和型医療保険の給付金の削減期間
緩和型医療保険は、加入して1年間は給付金が半分(50%)になるという条件がついていることがあります。しかし、最近はそのような条件がなく、1年目から満額が支給される商品も多くなってきています。そのため入りやすさだけでなく、給付金の削減期間などの条件についても、加入前に十分に確認する必要があります。

FP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)/株式会社LHL くらべる保険なび担当。証券会社、保険サービス企業を経て、「くらしのお金」に関するWEBメディアの立ち上げ・運営、マネー書籍(ムック)の監修等を経験。保険やお金の情報をわかりやすく解説します。















