医療保険について知る
医療保険とは
医療保険とは、病気やけがで入院したり手術したりしたときなどに、定められた給付金が支払われる保険です。広い意味ではがん保険も医療保険に含まれますが、ここでは疾病を特定しない一般的な医療保険について説明します。
医療保険の基本の保障
医療保険にはいろいろな保障がありますが、基本となる保障は入院保障(入院給付金)と手術保障(手術給付金)です。そのほかにも特約として、通院保障特約、先進医療特約、がんや3大疾病を保障する特約、女性疾病特約など、さまざまな保障を付加することができます。
一般的な医療保険の給付金には以下のようなものがあります。
入院給付金
病院に入院した場合に、入院1日につきいくら(入院日額)という形で支払われるのが一般的です。商品や契約時のプラン設定によって給付条件に違いがあります。そのほかのタイプとして、入院日数等に関係なく、入院したら決まった一時金が支払われる医療保険もあります。
■入院日数についての給付条件
手術給付金
所定の手術をした場合に支払われます。手術給付金は、手術の種類によって入院日額の10倍、20倍、40倍などと金額が決まるものと、一律で10万円、20万円などと金額が決まっているものがあります。また入院中の手術と外来による手術で金額が違うものもあります。
その他の給付金・保障
入院給付金、手術給付金に加えて、商品によっては以下のような保障が付加されていたり、特約として付加できるようになっています。
保険期間による医療保険の分類
医療保険は保険期間によって、定期タイプと終身タイプに分けられます。
定期タイプ(定期医療保険)
保険期間が10年などとあらかじめ決まっている医療保険で、定期医療保険といいます。
保険期間が終了するときに更新できますが、あらたにその時の年齢に基づく保険料が適用されるため、更新のたびに保険料があがっていきます。

終身タイプ(終身医療保険)
保険期間が一生涯続く医療保険で、終身医療保険といいます。
定期タイプの医療保険と比べて加入当初の保険料は高くなりますが、ずっとその保険料のままなので、長期間加入していると、定期医療保険を更新して継続し続けるより、総支払保険料は安くなります。

医療保険の定期タイプ・終身タイプはあくまでも保険期間の違いによる分類で、保険の仕組みや保障内容に基づく分類ではありません。また、生命保険の定期保険や終身保険と混同した説明をたまにみかけますが、生命保険とは関係ありませんのでご注意ください。
貯蓄型の医療保険
基本的に多くの医療保険はお金が貯まっていったり、解約返戻金が出たりすることのない、いわゆる掛け捨ての保険です。保障のみに特化することで、保険料も割安になっていると考えてください。
しかし、医療保険のなかには一定の条件のもとお金が戻ってくる、貯蓄性のある商品があります。
ボーナスタイプ
医療保険のなかには、数年おきに一定のお金を受け取れるものがあります。そのようなお金を「お祝い金」「ボーナス」などと呼ぶことがあるため、ここではボーナスタイプとしています。
商品によって、「お祝い金」「ボーナス」を無条件でもらえるものと、一定期間、給付金の請求がなかった場合などの条件をクリアしたらもらえるものがあります。
いずれにしても、医療保障以外の貯蓄にあたる部分の保険料をプラスして支払うことになります。

リターンタイプ
所定の年齢まで加入を継続すると、それまでに支払った保険料が戻ってくるという医療保険です。それまでに病気やけがで医療保険を使っていたら(給付金を受け取っていたら)、その給付金額が差し引かれて戻ってくるのが一般的ですが、なかには差し引かないという商品もあります。保険料が戻ってくるのはうれしいですが、保険料は通常の医療保険と比べてかなり割高になっています。


FP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)/株式会社LHL くらべる保険なび担当。証券会社、保険サービス企業を経て、「くらしのお金」に関するWEBメディアの立ち上げ・運営、マネー書籍(ムック)の監修等を経験。保険やお金の情報をわかりやすく解説します。
























